他社の装置とは異なり、池や貯留槽などは不要です。貯留槽などを設置する浸潤装置は、その機能そのものに疑問を持たざるを得ません。
降雨の多いわが国において、蒸発散のみで浄化槽の放流水を処理することは不可能です。
一部のトレンチに負荷が集中するとトレンチ管の閉塞や土壌の目詰まりが発生し、最悪の場合は表土から水が溢れてしまいます。
BODやSSの他にリンについても高い除去効果が認められます。
他社の浸潤装置は装置の後に貯留槽を設けたり、池を設置したりする方式が多いようです。しかし無放流の浸潤方式で余剰水が出てくることが基本的に不思議と考えられます。当社は完全無放流方式が可能です。
蒸発散量は1日当り5L/m2であり少ないものです。ましてや雨の日は蒸発散量がほぼゼロとなる上に雨水が装置内に流入してきます。それゆえ蒸発のみに頼ることは理論的にも全く無理があります。当社トレンチでの土壌浸潤拡散量は標準地質で50~100L/m2/日の処理が可能ですので、やはり浸潤機能の効果が高いといえます。
浸潤装置の成否を分けるものが分水技術となります。分水槽により複数のトレンチへの均等散水を行うことで各トレンチの負荷を均一化します。その効果により処理能力を最大限発揮させること、また長期にわたり機能を維持させることが可能となります。
トレンチの端に検水槽を設けることにより、浸潤水の水質を分析することが可能です。土壌微生物による分解機能や土壌ろ過作用により、非常に高度な処理水が得られます。汚水に含まれる色や臭気についても高い除去効果が認められます。